■ スプレーパウダーの「ボタ落ち」対策
印刷途中では気が付かず、印刷後及び後加工のあと発見されるスプレーパウダーによるボタ落ち事故は頭の痛い問題です。
- 「ボタ落ち」の発生する原因
- 「ボタ落ち」は印刷機に付着した粉が運転中振動により印刷紙面に固まって落下して起こる現象です。
- 飛散したパウダーの付着しやすい個所として
- パウダーを散布する吹き出し口、及び吹き出し口取り付けバー周辺です。 菊全判の場合吹き出し口は8箇所設置されています
- デリバリー部分の横列に設置されている帯電防止装置の各電極の内部とその周辺です。
- デリバリー部の小型扇風機の羽根とその周辺です。
- デリバリー部の下降リフトの操作シャフト。リフトを下降させた時、そのショックでシャフトに付着していたパウダーが落下します。紙が多く積まれた時の方が、ショックが大きくパウダーが落ち易くなります。
- 掃除箇所
- 散布吹き出し周辺。
- 帯電バー(静電防止バー)。
- 扇風機及びデリバリー箇所。
- 下降リフトの操作シャフト。
- 掃除はエアーガンとブラシを使って行います
- エアーガンで掃除した後、完全に粉が落ちず途中で落ちかかって居る場合がありますので印刷機械を高速で約5分間空転することで、より粉を除くことができます。 また同時にデリバリー部のガラスに粉が付着していなければ、OK です。
- 掃除の回数は印刷稼働時間と散布の量によりますが、一日一回、昼夜24時間稼働の場合、日に2回、又PP貼り等、後加工のある場合入念に掃除を行い、又散布量を抑えることをお勧めいたします。
ボタ落ちを回避するには、飛散が抑えられ、少量で裏移り防止が可能な、掃除のし易い親水性パウダーの使用をお勧めいたします。
親水性の製品はパウダーの凝集が少なく、流動性があり、機械への付着を減少させる様考慮してあります。
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